出展社キットにとどまらない、イベント主催者のためのリード獲得術

George El-HageGeorge El-Hageの 2026年9月28日
出展ブースから離れたカンファレンス会場で交流し、スマートフォンで連絡先を取り込む参加者の様子

イベント主催者にとってのリード獲得といえば、通常は出展社向けのリード情報取得システム(リード・リトリーバル)の契約を意味します。ブースでバッジをスキャンし、ベンダーからデータが納品され、業務完了という流れです。

しかし、その契約がカバーしているのは会場の片側にすぎません。この記事では、もう片側の参加者層に向けたアプローチと、それが既存のベンダーと競合しない理由について解説します。それを実現するプロダクトがイベントリード獲得ツールです。

要点まとめ

従来のリード情報取得契約は出展社向けです。自ら売り込みを行う一般参加者、ブースを持たないスポンサー、登壇者は、名刺やバッジの写真でポケットやスマホをいっぱいにしたまま会場を後にします。彼らに専用のリード獲得アプリを案内しても既存の出展社契約には影響せず、主催者の運営コストはゼロで、レベニューシェアも得られます。まずはフラッグシップイベントと並行して開催される小規模イベントから導入するのが効果的です。

リード情報取得契約が実際にカバーしている範囲

公式ベンダーには他社にはない強みがあります。来場者登録データベースを保有しているため、登録時のアンケート回答を含む詳細な登録レコードを出展社に提供できます。多くのブースにとって、それこそが購入する最大の理由です。

管理も簡単です。1社のベンダー、1つの申込書、保証されたバッジ互換性があり、出展社も何が得られるかを把握しています。

しかし、これは会場全体を網羅するツールではありません。出展社にブース用として販売されるものであり、展示ホールの境界でその役割は終わります。

取り残されている3つのグループ

会場を見渡すと、リードを獲得する手段がないままビジネスを進めている人々がいます。

対象者来場目的持ち帰るもの
営業目的の一般参加者出展はせず、バイヤーとの商談機会を求めて参加したコンサルタント、代理店、サービス事業者、投資家などポケットいっぱいの紙の名刺と、カメラロールに溜まったバッジの写真
ブースなしのスポンサーロゴ掲出、セッション協賛、懇親会にお金を払い、それに見合う商談パイプラインの創出が求められている担当者契約に含まれている場合の参加者リストのみで、実際に誰と会ったかの記録はない
登壇者セッションを終え、イベント中で最も熱度の高い20分間の会話を交わすスピーカースマートフォンのメモアプリに急いで打ち込んだ電話番号(メモできていれば良い方)

彼らは全員、ビジネスの出会いを求めて来場しています。イベントが出会いのきっかけを作りながら、そのつながりを記録・獲得する手段が用意されていません。

「すでにベンダーがいる」で話を終わらせるべきではない理由

主催者から真っ先に出るのがこの懸念であり、多くの場合ここで検討が止まります。しかし、止める必要はありません。

一般参加者向けのリード獲得アプリは、来場者登録システムとの連携やバッジデータの取り込みが不要で、出展社に販売されることもありません。そのため、既存の出展社向け申込メニューとは一切競合しません。出展社契約はそのまま維持しながら、これまでツールの対象外だった層に新たな手段を提供できます。

むしろ、ブースを出展した企業だけでなく会場内のあらゆる人がリード獲得の恩恵を受けられるようになるため、出展社向けプロダクトの価値を損なうこともありません。

導入可否の判断基準

そのツールが主催者側に何かを要求するか確認してみてください。登録データ、バッジファイル、APIキー、出展申込書内の枠などです。これらすべてが「不要」であれば、既存のリード情報取得契約とバッティングすることはありません。

まず導入しやすい場所:小規模・中規模イベント

フラッグシップイベントは出展契約がすでに締結され、会場レイアウトも確定しているため、最初の一歩としてはハードルが高くなります。

より成果を出しやすいのは、カレンダー上のその他のイベントです。地方版イベント、テーブルトップ形式の展示会、パートナーデイ、単一トラックのカンファレンスなど、リード情報取得ツール自体が用意されておらず、出展社がバッジの内容を手作業でスプレッドシートに入力しているようなイベントです。対象となる参加者層は同じでありながら、契約上の制約は一切ありません。

2026年版:ネットワーキングイベントでリードを獲得する方法

参加者が実際に利用できる機能

参加者に案内するツールとして何ができるのか、事前に把握しておくと安心です。

  • あらゆる形式をスキャン可能:参加証バッジ、紙の名刺、LinkedInやデジタル名刺のQRコードに対応しています。バッジスキャナーが印字された氏名や会社名を読み取るため、主催者側からのデータ提供なしで機能します。
  • 連絡先情報を自動補完:Waterfall Lead Enrichment機能が複数の独立したデータソースを照合し、認証済みのビジネスメールアドレス、電話番号、役職、LinkedInプロフィールを自動取得します。情報が見つからなかった場合、クレジットは消費されません。
  • 会話のその場でメモを記録:記憶が新しいうちにテキストや音声でメモを残せるため、1週間後でも会話の内容を鮮明に振り返ることができます。
  • 普段お使いのツールとシームレスに連携:HubSpot、Salesforce、Zoho、Microsoft Dynamics 365、Pipedrive、HighLevel、Outlookの連絡先とネイティブ連携が可能です。Zapierを使えばその他のツールにも対応し、CSVエクスポートもいつでも行えます。

参加者側の具体的なネットワーキング術については、カンファレンスでの人脈作りガイドおよびイベントで出会った人を忘れないための記録術で詳しく解説しています。

参加者の体験がどう変わるか

イベント会場に出会いの機会が足りないわけではありません。足りないのは、その出会いを資産として残す手段です。リード獲得アプリの有無による、会場での3分間の違いをご覧ください。

現在のやり方その結果アプリ導入後の変化
紙の名刺を集めるジャケットのポケットに名刺の束が溜まる。翌週に手入力するか、そのまま放置されるその場で撮影するだけで自動読み取りされ、当日のうちにCRMへ同期される
バッジをスマホで撮影するカメラロールにブレたネックストラップの写真が並び、誰の情報か分からなくなる同じ写真から氏名と会社名が読み取られ、認証済みのビジネスメール、電話番号、役職、LinkedInプロフィールとして登録される
LinkedInでつながるつながりはできるものの、メール送信や電話をかける手段がない実際にどんな会話をしたかのメモが付いた、完全な連絡先レコードが手に入る

この比較は、参加者が現在行っている手作業に対するものであり、出展社向けベンダーとの比較ではありません。両者は担う役割が異なります。

参加者の体験を実際に確認する

参加者視点でのリード獲得・情報補完機能のデモや、イベントカレンダー全体での専用コードの運用方法についてご案内します。

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主催者が収益を得る仕組み

複雑な仕組みは定着しないため、運用フローは極めてシンプルに設計されています。

主催者専用のコードを発行します。これを事前案内メール、参加者向けアプリ、スポンサー向け資料など、普段の案内チャネルに掲載するだけです。そのコード経由で購入した参加者は貴社イベントの実績としてカウントされ、利用状況レポートの共有とともに、売上に応じたレベニューシェアが支払われます。コードはイベント開催期間中に有効となります。

システムの構築、ホスティング、サポート対応は一切不要です。400人規模の地域イベントと9,000人規模の大型カンファレンスでは規模感が異なるため、条件はWeb上に一律公開するのではなくイベントごとに個別に設定されます。

イベントでの導入の流れ

  1. 1. 専用コードの発行

    貴社イベント専用のコードをWave側で発行・設定します。システムの構築や運用保守、来場者登録システムとの連携作業は一切不要です。

  2. 2. 参加者への案内

    事前案内メール、参加者アプリ、スポンサー資料、登壇者向けブリーフィングなど、適切なチャネルに掲載します。案内用の文面テンプレートもご用意しています。

  3. 3. 参加者が会場でリードを獲得

    参加者はアプリをダウンロードし、バッジ、紙の名刺、LinkedInのQRコードをスキャンして、会話が新しいうちにメモを残します。ユーザーサポートはWaveが直接対応します。

  4. 4. イベント終了後にレポートを受取

    利用した参加者数、購入金額、レベニューシェアの金額をまとめたレポートをお届けします。コードの有効期限終了後に発行されるため、イベント期間中に集計作業などに追われる心配はありません。

主催者の費用負担

費用は一切かかりません。利用料、独占契約の縛り、イベント期間を超える契約義務はありません。主催者のイベント運営チームにも本番用のWave Connectアカウントが提供されるため、参加者へ案内する前にご自身で使い心地をお試しいただけます。

主催者Wave Connect
初期設定コードを共有するだけコードの発行およびシステム全体の事前設定
参加者へのサポートなし(対応不要)利用者からのあらゆるお問い合わせにWaveが直接対応
システム連携作業不要(バッジデータ、APIキー、参加登録システムへのアクセス権は一切不要)Wave側でも連携作業は一切不要
イベント終了後レポートを確認するだけレポートを作成し、レベニューシェアをお支払い

導入に適さないケース

状況理由推奨される対応
規約で外部のリード獲得アプリが禁止されている場合ベンダー主催のカンファレンスなどでは、すべてのリード獲得を公式端末経由で行うよう出展者規約や参加者規約に明記されている場合があります。まずは自社の規約をご確認ください。記載がある場合は、次回の契約更新時に見直しをご検討ください。
主催者が政府機関や公共団体である場合多くの公共機関では、サプライヤーからのレベニューシェアを受け取ることができません。収益分配を伴わない、無料の参加者特典として提供することをご検討ください。
参加者が一般消費者(B2C)である場合ビジネス連絡先のエンリッチメント機能は、会社名や勤務先メールアドレスを持つビジネス関係者を前提に設計されています。導入を見送ることをお勧めします。消費者向けイベントには適していません。

主催者からよくあるご質問

出展者側のツール選定も担当されている場合は、展示会向けリード獲得ツールの比較ガイドで出展者が比較している内容を、ブース設営会社向けホワイトレーベル型リード獲得で施工会社向けのソリューションをご確認いただけます。

一般的な説明ではなく、実際のイベントスケジュールに合わせて具体的に検討されたい場合は、個別相談をご予約のうえ、直近2件のイベント予定をお聞かせください。

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直近2〜3件のイベント予定をお聞かせいただければ、どのイベントに適しているか、どのような提供プランが可能かを一緒に検討いたします。

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